ゆきのぶ日記
2011/01/29(Sat) [長年日記]
■ [酒]熟成したラフロイグの味わい
夕方からラフロイグ試飲会@アイラバー東京へ行ってきた。
今回はラフロイグ(Laphroaig)。アイラモルトの中でも中々に癖があるやつで、薬臭いと嫌う人も少なくない。その一方で、好きな人にとってはたまらない酒だ。
試演会では、サントリー株式会社ラフロイグ・ブランドマネージャーの下村さんが丁寧に説明してくれた。以下、興味深かった点:
- ラフロイグの意味は「広い入り江の美しいくぼ地」。アイラ島の蒸溜所の名前は、大抵その場所の地形から来ている。
- ラフロイグ蒸溜所ではロバート氏が丹誠込めてラフロイグを作っている。
- 創業者の一人は、煮えたぎった発酵槽に転落するという最期を迎えたが、これはウイスキーの作り手的には理想の死に方らしい。
- 基本的にラフロイグはバーボン樽で作る。
- 禁酒法時代には、あの薬っぽさを活かして薬として売られており、しかもかなりの売り上げだった。
- イギリス王室御用達。
モルト
各テーブルにはモルトが配られていた。鼻を近づけると香ばしい。食べることもできるので、ポリポリとつまんでしまった・
各アイテムにひと言
ハイボール(ウェルカムドリンク) | ラフロイグのハイボールは初。さわやかさの中にもラフロイグらしさが多分に含まれている。 |
ラフロイグ10年 | ラフロイグの基本的な味わい。不思議なスパイシーさ。でも、カスクストレングスを飲み慣れていると少し物足りない。 |
ラフロイグ・クォーター・カスク | ロバート氏のオススメ。通常より小さめの樽で作っているので、体積あたりの表面積が増え、よりラフロイグの値の特徴が出るとのこと。基本の10年に比べると、ややマイルドな味わいになっている。 |
ラフロイグ10年 カスクストレングス | いつもの味わい。この、ガツンと来るのがラフロイグだと思う。 |
ラフロイグ18年 | ここから先は初。この18年ものはマイルドさが増し、ラフロイグでなくなったような味わいだった。美味しいのだけど何とも形容しがたい。 |
ラフロイグ25年 | これだけシェリー樽。18年ものでは少なくなっていたスパイシーさが復活して、ラフロイグらしくなったと感じた。 |
ラフロイグ30年 | 神。ラフロイグの良いところをそのままに、それでいてマイルドで飲みやすい。ボトルは貴重で10万円以上もするそうだが、それだけの価値はある。 |
コーラ割り
ラフロイグをコーラで割るなんて心理的な抵抗がある話だけど、ロバート氏オススメと言うことで飲んでみた。しかしコーラの味が強かったせいか、ラフロイグを感じることはできなかった。作るときは量の比率に気をつける必要がありそうだ。