ゆきのぶ日記
2008/04/30(Wed) [長年日記]
■ [event]ITゼネコンをぶっつぶせ - JJUG CCC
ひがやすおさんの話が面白そうだったので、 JJUG CCC の BOF2 に行ってきた。 以下、主に自分用メモ。
名言
- 今日は暑いですね。ちょっと水を飲みます。
ITゼネコンの分類
- 上流指向型ITゼネコン
- 問題点
- プログラミング能力の低い人が仕様を決めているので仕様が gdgd になる
- 問題点
- 全丸投げ型ITゼネコン
- 問題点
- 元請けが現場を知らないので実質的なマネージメントができていない
- 問題点
ITゼネコンの共通的な問題点
- 一括請負で発注するので、下請けの工数が膨らんでも気にならない
- 生産性の悪い方法を押しつけてくる
SI業界の負のスパイラル
- 元請けは下請けにコスト削減を求める
- 下請けはコストの安い人を使う / 経験不足の若手を教育せず送り込む
- ブラック企業に勤めているんだけど... な話 / 体で覚えろ
- 元請けは経験不足の人でも大丈夫なように、ガチガチの効率の悪いドキュメントを作る
- あまり頭を使わず、作れば動くようなもの / 効率は悪い
- 効率の悪いドキュメントのせいで優秀な人も力を発揮できない
- 経験不足の若手も理不尽な現場に違和感を持つ
- ゴールも見えずに頑張る状況 / モチベーションが沸かない状況
- 優秀な人も経験不足の若手もやめていく
Programming First Development
- 開発手順
- 最初に実装してユーザに使ってもらうということを、仕様が固まるまで繰り返す
- できあがった段階で、保守のために必要なドキュメントを書く
- DBも含めたリファクタリング技術の存在が前提になっている
- シナリオテストはブラックボックステスト
- 開発単位
- ユースケース
- 開発メンバ構成(ペア)
- 業務SE + プログラマ
- ベテラン + 若手SE
全体のメリット
- 上流も下流も同じチームでやるので、コミュニケーションロスが減りコストが下がる
- プログラム設計書など無駄なドキュメントが無くなるのでコストが下がり納期が短縮される
- 最初から動かすので、作ってみたら動かないということがない
- 後から仕様変更が入ることが少ない
- 参加メンバが開発を通じて向上できる
チームでの開発経験ってあんまりないけど、やってみたいなと思った。
(追記) 公式見解が出た。
ゆきのぶさんがすげー面白そうな話のメモを書いておられるので、その話の感想を書いてみる。あー、これ聞きに行きたかったな! 俺はいつも質疑応答の時間になると、質問したいな...