ゆきのぶ日記
2012/02/07(Tue) [長年日記]
■ PowerDVD と縁を切ろうと思っている話
PowerDVD は Windows 用の DVD 再生ソフトで、DVD ドライブを買うと大抵付いているので、昔からよく使っていた。1 年ほど前に買った Blu-ray ドライブにも、Blu-ray の再生に対応した PowerDVD が付いていたので、これも普通に使っていた。
しかしある時、今まで再生できていた Blu-ray ソフトを再生できなくなった。
アップデートを促すメッセージが表示されるのみで、メッセージに従ってアップデートを試みるも、実際にはアップデートできず、結局再生できない。アップデートの具体的な内容は示されなかったが、たぶん AACS キーの更新あたりなのだろう。同様の症状に悩んでいた人も見つけることができた。
- arigayasのblog : CyberLink のサポートに文句と言ったら、PowerDVD 9 Ultraを貰えた
- okoyaの私的メモ: このコンテンツの再生を継続するには、cyberlink powerdvdをアップデートする必要があります
そこでサポートに問い合わせてみると、私が使っている PowerDVD 8 のサポートは終了しているので、PowerDVD 9 を提供するから(このバージョンもサポートしていないけれど)試してみて欲しいとのこと。これを試してみたものの、問題は解決せず。さらにサポートに相談すると最新バージョンを買って欲しいとのことだった。
ただ、最新バージョンを買うのは良いとしても、それもいずれは使えなくなるのではないかと心配になる。聞いてみると、2 世代後の製品が発売されてから半年でサポートは終了するとのこと。そのあたりの情報は公開されている。
これの意味するところ、Blu-ray の再生を続けようと思ったら PowerDVD を更新し続ける必要があることになる。さすがに、見続けるためにそこまでしたくはないので、今後は DAPlayer などのフリーな再生ソフトで暮らしていこうと思っている。
2012/02/09(Thu) [長年日記]
■ D800 の欲しさについて
Nikon D90 を使い続けてそろそろ 3 年。すっかり手に馴染んで、写真をいっぱい撮ってきたよき相棒。愛着もあるしメンテナンス状態も常に良好。そんなわけなので、あまり新しいカメラが欲しい事もなかった。ただ、フルサイズ機が欲しいって気持ちも長らくあって、それだけに DX フォーマット用のレンズがあまり増えない状態でもあった*1。
で、買うとすれば D700 か、もういっそ D3S と思っていたんだけど、D800 も出たタイミングなので、気持ちを整理しておきたい。なお、Nikon は好きなので、それ以外のメーカーは考えてない。
そもそも、なんで欲しいのかと考えてみても、具体的な答えはない。性能面では高感度に強そうなのが魅力的だけど、そのくらい。ボケも今以上に欲しいかと問われれば微妙なところ。何十万円もかけて、カメラとそのインフラを整備して、重くなった荷物を持ち歩くまでの意味は微妙だ。カメラで収益を上げている訳でもないし、今後もそのつもりはないことを考えれば、投資としての効果もないに等しい。
この問題は、落ち着いて考えていてはダメだと思う。
実際、何となく使いたいという以上の理由は見あたらない。限りある人生、どれかのカメラと一緒に過ごすなら、なるべくいいカメラと過ごすべきなんじゃないか、とか。そして、残すならいい写真、とまではいかなくてもマシな写真を。お金として溜め込んでいても、それ自体では何も生まない訳だし、なら写真を生んでみてはどうか。
今日の結論としては、気持ちを整理する事はできなかったと。まる。
*1 おかげで今の所、いわゆる沼にははまってない…と思っている。
2012/02/17(Fri) [長年日記]
■ DNSサーバを変えるのに必要な覚悟
DNSサーバ*1は、いわばインターネットの案内人だ。ウェブサイトにアクセスするときには、必ずDNSサーバから案内を受けている。このDNSサーバは、普通はプロバイダから自動的に提供されるので、自分がどのDNSサーバを使っているか、設定を気にすることはないし、その必要もない。
最近、高速化を目的としてDNSサーバの変更を勧める記事を見かけることがある(例)。そういった記事の中には、設定を変更するリスクの説明が不足しているものがある。ここでは、そのリスクを具体的に挙げ、何を覚悟すればいいのか説明を試みたいと思う。
記録されるリスク
いつ、どのサイトにアクセスしたのか、DNSサーバには凡そバレてしまう。普通のDNSサーバなら、そんな記録をしないかも知れないし、記録したとしても何もしないだろう。ただ、悪い人のDNSサーバだったら、記録された情報を何に使われるかは判らない。
さらに巧妙な手口を使われると、気づかないうちに通信の全内容を記録されることもあるかも知れない。そうなれば、パスワードもカード番号も筒抜けになるだろう*2。
改変されるリスク
通信先や通信内容を、改変されることがある。もしかすると、いつも使っているサイトの一部に、関係ない広告が表示される様なこともあるかも知れない。あるいは、嘘ニュースが表示されるかも知れない。
どんな風に改変されるかは、その時になってみないとわからないし、それが改変なのかどうかを見分けることも難しい。
止まるリスク
もしDNSサーバが止まったら、インターネット接続はできないも同然の状態になる。うまく繋がらない場合に調べるべき場所が1つ、増えることになるし、設定したまま忘れてしまっていると、解決に時間がかかるかも知れない。
要するに信用と覚悟の問題
上に挙げたようなこと*3は、そもそもプロバイダならDNSとは無関係に技術的には可能だけど、私たちはプロバイダなら大丈夫だろうと信じている。プロバイダは直接の契約相手だから文句も言えるし、法律*4にも従っているだろうからだ。しかしDNSサーバは世界のどこにあるか、文句も言う先があるのか、日本語や英語が通じるのか、ちゃんと調べないと判らない。
DNSサーバを変更するということは、プロバイダ以外の人を新たに信用する、つまり裏切られた場合の損失を受け入れることだと思う。例えば「Google Public DNS」を使うんなら、Googleに身を委ねる判断と覚悟をしたことになる。
個人的な考えでは、スピードが上がる程度のメリット引き替えでは、とてもリスクに見合わないし、まして人に勧めるなんてとてもできないと思っている。
● たいちょー [GOMはB-RAY対応してないのかね?]
● みやび [僕もパワーDVDですけど、更新とか高いんですよね。その割には機能がいまいちで。フリーで十分だと思いますよ。僕もパワー..]
● ゆきのぶ [たいちょー> ダメだったと思う。フリーで再生できるのは相当少ないね。 みやびさま> PowerDVD は結構綺麗な..]